何度目の登城? 松本城
平成17年1月16日



 え〜。またまた、松本城に行ってきました。
 「何度目の登城じゃい」と、まーさんにも盛大に呆れられそうですが(多分すでに呆れているでしょう)、地元だし、国宝だし、ということでレポートさせて頂きます。

 この日の松本城は氷彫フェステバル。大勢の家族連れで賑わっていました。

 松本城、本丸入口の「黒門」です。昭和になって復元されたものですが、立派な門です。

 松本城天守閣です。ごらんの通り大雪でしたが、雪の白さと黒い壁の対比が美しいです。

 天守に付随する月見櫓です。全体に武骨な松本城の天守に赤い高欄をまわした月見櫓をつけることによって鮮やかな彩りを添えています。
さて、天守の内部に入ります。
順路の関係で乾小天守から入ります。

 小天守の柱です。当時は柱の表面を手斧(ちょうな)や槍鉋(やりかんな)などで削るため、写真のように無造作に凹凸ができます。この風合いがまた、時代を感じさせていいものです。
天守の2階には鉄砲のコレクションが展示されています。

 さまざまな火縄銃が展示されています。松本城は無数の鉄砲狭間(銃眼)があるので、鉄砲戦を意識した造りになっています。そういうことを考えながら火縄銃をみるのもいいと思います。
写真に撮れなかったので残念ですが、この天守の階段もかなり急です。上がり下がりには十分注意してください。

途中、天守から望んだ乾小天守。


 天守最上階にある祠。天井の梁の上にあります。天守の守護神といわれ、本丸御殿が焼失したさいこの神様が天守への延焼を防いだと云われています。


 辰巳付櫓に展示されている松本城の明治時代の古写真です。おそらく廃藩当時のものと思われますが、かなり荒廃していることがわかります。松本城も廃城令によって取り壊される寸前、市川量蔵などの奔走によりかろうじて破却をまぬがれました。このように破却を免れた松本城は幸運であったと言えます。

松本城は近くということもあるのですが、私が大好きなお城です。
ですから、何度も足を運ぶのですが、この城の魅力は武骨さと、バランスの取れた美しさだと思います。

石落としと無数の狭間(銃眼)。これらは戦闘を意識した造りで武骨ですが、それとは裏腹に白と黒との色のバランス。そこに月見櫓の赤い高欄が彩りを添え、さらに天守の唐破風や千鳥破風の配置、そして乾小天守などの付櫓を従えた天守全体のシルエットなど大変美しいものです。
華やかさはとぼしいものの、まるで戦場に赴く古武士を彷彿とさせるような、松本城を見るたびに私はそんな感想を持ちます。


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