真田邸のうらがわ探検ツアー

平成17年8月20日


 長野市松代町にある国史跡「真田邸」(新御殿)が解体修理されることになりまして、長野市教育委員会が主催して解体前の真田邸の普段見ることができなかった裏側まで、8月20日の1日のみ一般公開されました。
 『真田邸のうらがわ探検ツアー』と銘うったこの一般公開。早速出かけてきました。今回はそのご報告です。

ところで真田邸って何?という読者の方もおられると思うので、簡単に説明をば…

 真田邸の正式名称は新御殿。今まで藩主が住んでいる花の丸御殿に対して新しいということで、新御殿と名づけられました。(そのまんまのネーミングですな)
江戸時代末に参勤交代の制度が緩められ、それまで江戸にいた9代藩主真田幸教(ゆきのり)の母、貞松院を国許松代に引き取るために建てられた建物で元治元年(1864)に建てられました。
 ちなみに元治元年といえば、京都では池田屋事件が勃発。また松代藩出身の佐久間象山が暗殺。そして禁門の変、第一次征長と時代は維新に向けて大いに沸騰した時代。

 その後、若くして隠居した幸教の隠居所として使用され、維新後は東京に移住した真田伯爵家の別荘として使用され、特に戦時中は疎開先にもなったとのことです。

 全体としては簡素な造りで、接客空間よりも居住空間を充実させています。(隠居所ですからな)
 全国的に見ても江戸時代に造営され現存する御殿建築は大変珍しく、特に庭園、土蔵を含め遺構全体がそのまま残っているのは貴重だということです。

 と言うことで、ツアーですが…。
 この日はあまりPRしていないのにも関わらず、ひと目普段見られない真田邸の内部を見ようと大勢の人だかり。案内してくださる教育委員会の方々もビックリされていました。


こんなに並んで待っています

 内部はなにせ老朽化が著しく進んでおり(今回の解体修理が初めての本格的な大修理だそうで)そのため一度に大勢の人間をあげる事ができません。15名位づつに分かれて教育委員会の人が案内してくださいました。


真田邸の平面図。結構でかい…


御殿は2階建ての瀟洒な建物


邸内の居間などのある電灯。歴史を感じますねえ

 この真田邸の特徴としては、居間や寝室など殿様の私的な空間には唐紙による壁紙が貼られていることで、ちょっと珍しい。後から手を加えたのではなく、建築当時からのものだそうです。
 真田の殿様。意外とモダンだったのかも…
         
寝室です。こんな感じで天井まで壁紙が 寝室の4隅には蚊帳を吊る金具が…
この後、浴室に案内されました。
まあ、何十年もまったく使われてないのでもうボロボロ。


湯桶がこじんまりと置いてありました

 浴室の後は台所に。
 台所には大きな炉が切ってありました。
 殿様ほか、この御殿に詰める家来など大勢の人たちの煮炊きをここで行ったんですなあ。

 2階へも案内されました。2階から見る庭園は見事でした。

 松代地方の庭園の特徴は、近くの山を庭の景観の一部に取り入れたいわゆる「借景」だそうで、こうしてみると遠くの山と庭の樹木や池のバランスが見事ですねえ。
 ところで、2階の雨戸の所々に大きな穴が開いています。

これ実は、キツツキが開けた穴だそうで。町の真ん中にもキツツキが穴を空けに来るとは。松代の町が自然にあふれていることの証拠ですね。

 真田邸はこの一般公開からすぐに解体工事に着手します。かなりの年月がかかるようですが修理後のリニューアル真田邸に期待したいですね。



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